夏の暑い時期は、たくさん汗をかき皮脂も出やすくなっているので肌が潤ってると思いがち。
しかし、夏だから乾燥しないというのは大間違い!むしろ夏という過酷な状況下では、肌はとても乾燥しやすいんです。
ここで、肌が潤っていると勘違いして保湿ケアを怠ると、さらに乾燥が悪化してしまい肌の老化を早めることに・・・
汗ばむ、べたつく、でも乾燥する、そんなちょっと厄介な夏の乾燥肌についてお話しします。
あなたは平気?隠れ乾燥肌の見分け方
通常の乾燥肌は肌がカサカサするなど、自分が乾燥肌だとある程度実感することができます。
対して隠れ乾燥肌は、肌の表面は皮脂が足りていて乾燥はしていないけれども、内側が水分不足となっている状態です。そのため、インナードライ肌と言われることもあります。
ただ、肌の内側に水分が足りているかどうかは、目で見ただけでは分からないですよね。
なので、隠れ乾燥肌かどうかを見分ける2つの方法をご紹介します。
◆クレンジングと洗顔後に行う方法
まず、クレンジングでメイクをしっかり落としてから洗顔をします。その際にメイクを残さないようにして、洗顔後もタオルでゴシゴシ拭くなど肌に余計な負担をかけないように注意しましょう。
その状態で、化粧水や美容液を使用せずに15~20分ほど放置し、Tゾーンなど皮脂の分泌量が多い部分にテカリが発生したら隠れ乾燥肌の可能性が高いです。
◆手の甲にセロハンテープを貼り付けて剥がす方法
インナードライ肌は表面の角質層がもろくなっているので、セロハンテープを剥がした際に一緒に剥がれやすいんです。
なので、4㎝ぐらいにカットした透明なセロハンテープを手の甲に貼り、もう片方の手で上から軽く押してから剥がし、そこについた白い角質の量が多ければ多いほど隠れ乾燥肌の可能性が高いです。
ちなみに隠れ乾燥肌ではない人のテープは、ほとんど白くなりません。
夏に肌が乾燥する原因とは
夏の乾燥の原因は主に2つあります。
◆冷房による乾燥
冷房の効いている場所は、湿度が低く乾燥しているため、そこにずっといると肌がどんどん乾いて行ってしまいます。
また、エアコンや扇風機の風が直接当たる場所にいると、さらに皮膚の水分が失われていってしまうので、なるべくそのような場所は避けるようにしましょう。
◆皮脂対策のしすぎ
夏は、冬に比べて汗や皮脂の量が増える季節です。
そのため、洗顔の回数を増やしたり、あぶらとり紙で皮脂を落としたりしがちですが、皮脂は乾燥や紫外線などから肌を守る役割を持っています。
そこで、皮脂を根こそぎ削ぎ取ってしまうような皮脂対策をすると、必要な皮脂が足りなくなってしまい乾燥から肌を守ることができません。
結果、肌が乾燥してしまい、さらに乾燥から肌を守ろうと皮脂が普段よりも多く分泌されてしまうため隠れ乾燥肌になってしまうんです。
なので、洗顔のしすぎは厳禁。朝・夜の2回程度で十分です。その際、30~33度ぐらいのぬるま湯にすることで、皮脂の落としすぎを抑えることができます。
皮脂は外部の刺激から肌を守ってくれる言わば天然のバリアみたいなものです。よって、あぶらとり紙を使う時は、強く押し当てすぎず、また1日に何度も使わないようにした方が良いでしょう。
夏でも冬と同じぐらいの意識で保湿ケアをしよう
1年を通して最も乾燥する季節は冬から初春にかけて。
この間はTVの天気予報でも「今日は特に空気が乾燥しているので、火の元には十分ご注意ください」なんてよく言われるせいもあってか、冬→乾燥→保湿ケアしとこう、という流れに自然となりやすいですよね。
でも、その流れは冬だけではダメなんです。むしろ保湿ケアを怠りやすい夏にこそ、冬と同じぐらいの意識をもって保湿ケアを行うことがとても大切。
隠れ乾燥肌を放置したままにすると、インナードライはさらに悪化し面倒な肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があるので、夏でもしっかり乾燥対策をしていきましょう。